2016/05/29

1500Wを超えるPC用電源の取り扱いに注意

 家庭用コンセントの目安に「1500Wまで」という表記があったので、PC電源で電源容量が1500Wを超えたパーツを組み込む場合電力をどう供給すればいいのか疑問に感じたのでちょっと調べてみました。
結論から言えば、1500Wを超えたの電源容量の電源を使いたいなら単層200Vの商用電力の使用契約と電線及び室内配線の工事が必要になるだろうということです。

# 一般家庭における電源の限界

 おおよその場合、家庭用コンセントの限界許容量は125V/15Aです。コンセントに記載されているのでカバーを外して確認してみてください。
 日本の家庭用電気は交流100V(単層100V)でコンセントに供給されます。そのため、ひとつのコンセントからとれる電力は15A×100V=1500Wとなりそれ以上電力を得ようとすると事故につながります。
 ※最近の電化住宅は最初から単相200Vの場合が多いそうです。広めの間取りの場合、エアコンの200V電源に対応するために単層三線式にしている場合もあります。

 もし、使用環境が単層100Vの場合、単層三線式の契約に変更して屋内の配線工事するか、200Vに変圧した電線を電柱から分配して自宅に引きこみ、200V以上に対応したコンセントまで配線する工事が必要です。賃貸の場合はなかなか難しい条件になるのではないでしょうか。

# PCに使用できる電力の限界
 昨今のCPUやグラフィックボードの大出力化によって供給が必要な電力が増えてきていますが、家庭用電源との折り合いで既に壁が見えてきています。
 高性能PCを組むときは最大出力が1500W未満になるように設計したほうがいいでしょう。

 もし今後2000Wの電源が発売したとしても従来の一般家庭の家庭用コンセントでは扱えない可能性が高いです。数十万するUPSであれば2000W出力可能なモデルもあるみたいですが、そのほぼ全てが非家庭用電源用コンセントによる入力が必要になります。
 将来的に電源がもっと大型化してUPSのようにケース外に配置するという形で解消するかもしれません。そちらの方が浪漫があるかもしれませんが、場所をとる上に取り回しが面倒そうです。

# 1500WのPC用電源まではOK

 既に1500WのPC用電源がいくつか発売しています。これはぎりぎり家庭で使用できます。メーカーが公表している値を信じるのであればですが……
 電源タップではなく直接壁のコンセントから電力を供給しましょう。市販の延長コードやタップの上限は1500Wです。分配するとPCに高負荷な処理をさせている時、動作が不安定になる可能性があります。

Corsair AX1500i CP-9020057-JP


Thermaltake Toughpower 1500W GOLD (Modular) PS-TPD-1500MPCGJP-1



# 1500Wを超える電源

kakaku.comに1600Wの電源がありました。
SuperNOVA 1600 G2 Power Supply 120-G2-1600-X1


 これは家庭用で使えるのでしょうか?
 詳しくは調べていませんが、電源ユニット側で出力量を増やす特殊な仕組みがあるのかもしれません。



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