2016/05/09

SHIROBAKO なぜルームシェアしないのか?


 SHIROBAKOが放送されていたころの記事の下書きを発掘した。いまさらながら公開する。

 SHIROBAKO見てて疑問に思ったのは「なぜ宮森あおい・安原絵麻・今井みどりがルームシェア(ハウスシェア)をしていないのか?」だ。

 藤堂美沙、坂木しずかが離れた場所に住んでいるのはわかる。普通は通勤の利便性を考えて住居を選択するからだ。
 しかし、制作進行の宮森あおいと新人原画の安原絵麻は同じ武蔵野アニメーション(略称ムサニ)に勤めている。また、学部生の今井みどりは宮森あおいが住んでいるアパートの部屋から見て上階に住んでいる。
 この3人が纏まって住んでいないのはなぜなのだろうか?アニメーターの実例として一般的でないからという事情から却下されたのだと思うが、実現できていたらかなり節約できただろう。


# メリット

 なぜルームシェアなのかというと、まず最初に設備の問題だ。
 基本的に賃貸アパートというのは賃料が高くなれば高くなるほど基本的な設備が整う。
 私はねいちゃんが駅を降りた時の背景にも登場していた武蔵境の近くに住んでいたことがある。あの辺で3~4万の格安物件というと築30年以上、1ルーム6畳和室、トイレ風呂が一緒のユニットバスと言ったところだろう。
 これが、10万越えぐらいのファミリー向け物件になると、3DKや2LDKの物件が借りられる。もちろん付帯設備として、トイレ風呂別、各部屋エアコンあり、洗面台シャワーや安定した温度のお湯を提供してくれる自動風呂沸かし付ガス給湯器なんかも最近はついている。
 あとは、一人暮らしの光熱費のC/Pの悪さや食材の回転率あたりだろうか。水道はシャワーだけで済ますと上下水道合わせても最低利用料に届かないのである程度使わないと逆に損をする。スーパーの食材は安く買おうとするとだいたいファミリー向けの量になるため自炊派には献立作りに頭を悩ませる。多人数でまとめて作るなら買い置きも楽だし、持ち回りで調理を担当するということもできる。
 このように1話でしずかが「東京に行ったら絶対にエアコンのある部屋に~」というセリフを実現するのならばルームシェアするのが一番現実的なのだ。

次に保護者の観点。
 例えば自分の娘が東京で一人暮らしするということになったら地方の親御さんはどのように思うだろうか?成人したとはいえ女一人で一人暮らしとなればそれなりに心配する。これはあおいが担当した3話OAの日の夜の母親からの電話でも感じ取れる。
 女性だけでもまとまってそれなりのセキュリティのあるアパートに住めるならそれだけでそれなりに安心して送り出してもらえただろう。


# デメリット

 もちろんルームシェアには問題がある。
 最たる問題といえば、一人が故郷に戻る・結婚するから出て行くといった家賃負担である。この場合3等分していた家賃が2等分になることを意味する。もちろん話がこじれるので入居する前に協議しておく必要がある。
 ルールとして下記ぐらいは事前に決めておいたほうがいいだろう。

  • 賃貸契約更新の半年前には同居人に通達すること
  • 急に引っ越す場合は1~2ヵ月分は継続して負担すること
  • 賃貸契約更新料として積立金を月毎に積み立てておき、問題が発生した場合はそこから供出すること

 次に生活様式の違いである。友達といっても一緒に育った家族ではないのだから家庭のルールも当然ことなる。このあたりのすり合わせと妥協はしなければならない。案外生活音を友達に聞かれるというのは恥ずかしかったりするものである。プライバシー保護という観点としてはあまり期待できないだろう。
 女性同士の友人関係の間で働く心理というのは正直よくわからないのだが、ルームシェアで発生する諸問題については乗り越えられそうだとは思うのだが……


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